質 問
江戸時代の男女の平均身長はどれくらいか。
回 答
江戸時代の人の身長は、墓地などから発掘された人骨(おもに大腿骨)の長さから推定されています。推定身長を出すための計算式や、サンプルの採り方などで若干の差はありますが、おおむね“男性155~158cm”“女性143~146cm”の範囲内におさまるようです。
(1)『骨は語る 将軍・大名家の人々』(鈴木尚著,東京大学出版会,4694/1/89)には“男性157.11cm”“女性145.62cm”とあります。(*徳川将軍とその正室・側室や、江戸時代の大名の推定身長なども載っています。) (2)『日本人のからだ』(鈴木隆雄著,朝倉書店,4911/3/96)では“男性155.09~156.49cm,女性143.03~144.77cm(江戸時代前期~後期)”。 (3)「江戸時代の身長と棺の大きさ」(平本嘉助『江戸時代の墓と葬制江戸遺跡研究会第9回大会発表要旨』江戸遺跡研究会,2102/115/9)では江戸庶民の平均が“男性155~157cm,女性143~145cm(江戸時代前期~後期)”“将軍・大名(男性)の平均が157cm”“正室・側室(女性)が145cm”で階級による大きな身長差はなかった、と推察しています。 現在の日本人の体型と比べるとだいぶ小柄だったといえますが、すべての人が小柄だったわけではなく、身長2mを越す大男もいました。文政期の看板力士“大空武左衛門”や天保期の看板力士“生月鯨太左衛門”は身の丈7尺5寸(約227cm)もあったと言われています。(『古今大相撲力士事典』(景山忠弘・小池謙一著,国書刊行会,7881/10/89)参考) (関連サイト) 江戸遺跡研究会(http://www.ao.jpn.org/edo/)